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私が何故、音声さんになったか

 将来は音に関する仕事に就きたい。そう思ったのは私が中学生の時であった。
父親の持っていたオーディオを勝手にいじって音楽を聴いていた時に
アンプにあった2つのツマミが私を魅了した。
1つはBASSとかかれた低音をコントロールするツマミで
もう1つがTREBLEという高音をコントロールするツマミであった。
アンプ

これら2つのツマミをトーンコントロールといい
私はこのトーンコントロールを使って
低音を強調してズンズンと迫力のある音にしたり
こもった音のする古いカセット等の音源では高音を上げて気持ち音が良くなった感を味わい楽しみ喜んだ。

 父はそんな私にコンポを買ってくれた。
今で言うバブリーなコンポと言われている6段積みの大きなコンポである。
上からレコードプレーヤー、ラジオチューナー、アンプイコライザー
カセットデッキ、CDプレーヤーといった贅沢な構成だ。
全てを縦に積み上げると高さが60センチ以上にもなる大型コンポである。
そのコンポには新しく周波数別に音が調整が出来るグラフィックイコライザーというのが付いていた。 音が鳴っている間、縦の棒が何本も忙しそうに上下に動きながら光り続けているやつだ。
EQ

それらはいわゆるグライコと呼ばれているもので
近年の一般的なミニコンポには最早付いていても簡易的なものしかなかったりする。 当時のミニコンポのグライコは恐ろしいくらい細かい設定が出来る物が多く 決して高級機器でなかった父に買ってもらったコンポに付いていたグライコでも
コントロール可能周波数は「31.5Hz 62Hz 125Hz 250Hz 500Hz 1kHz 2kHz 4kHz 8kHz 16kHz」と 10の周波数帯をいじることが出来た。単純にこれを10バンドグライコと呼ぶのだが 高級機になると31バンドまであるやつもあった。
当時はこのバンド数で友人に自分のコンポの自慢したりされたりしたものである。

 本来CDの音なんかだと何もいじらず、原音が一番良いに決まっているのだが
そのCDを聞く部屋が狭かったり広かったり天井が低かったり高かったり物が一杯置いてあったりと 聞く環境において音質は変化していくので、 その都度グライコで自分好みに調節してやるのが当時としては一般的であった。 (ちなみにスーパーオーディオといわれる電源ケーブルにまでこだわるオーディオマニアからすると グライコは音を汚す機材としてアウトオブ眼中だったりする。)

私は当然このグライコの虜になった。
曲やCDごとに調整して自分好みに調整して音楽を楽しんだ。
そして中学生だった私は思ったのだ。
『将来はきっと音に関係する仕事に就いてやるぞ!』と

高校でバンドを組み
大学ではシンセサイザーで作曲するようになり
いつのまにやら部屋は機材とそれを繋ぐケーブルで部屋を埋め尽くした
真夏は機材の発する熱で灼熱地獄と化した
そんな中で汗をかきながら必死でミュージシャンを目指している自分がいた。

しかし、音楽家としては一向に花開くことはなかった。
音楽家がダメなら音響ミキサーになってやる。
私は意地でも音関係の仕事に就こうと頑張った
そして色々な職を経て、最終的に私はフリーの音声さんとなったのである。
結局のところ、人の声を録るだけのただの音声さんとなってしまったわけである。
TVのロケでヘッドフォンをしながら長い竿を持っているアレである。

私は音声さんという職に就き、音以外での楽しみを見出した。
それは一般の人が足を踏み入れることの無い場所に入ったり
一般の人が会うことの出来ない人間に会い、色々考えさせられたり気づかされたり出来るということである。
TV画面に映っているのは作られた完璧な世界である。そこからほんの数センチずれると、
ケーブル類で床が埋め尽くされ汚い格好をしたスタッフのいる現実の世界が存在するわけである。
人はTVで放送された完成された物のみ目にすることが出来るわけであって。舞台裏なぞ知る由も無い。
スタッフのみが目の当たりに出来る舞台裏こそがTVよりも面白い部分であると私は確信している。
長い年月、私は音声という職につき色々なものを見て、色々な人間に会い、色々気付かされ、色々傷ついた。
そんないろんな体験を書き綴ってTVの舞台裏、音声のお仕事、苦悩を知っていただけたらと思います。


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tag : オーディオ アンプ イコライザー 作曲家 バンド ブーム カメラ

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仕事の合間の憩いのひと時

興味深く読ませていただいています。
私、ラジオミキサーをうん十年経験し、
転勤によって只今、新人カメラマンをやっております。
そういった立場から、尋常でない興味を持って、
読ませていただいています。
カメラマンとして、それなりに使える人間になってやる!
見てろよ、会社!!
と、それなりの気合もありますが、
いつかはまた、音に携わりたいとも思っています。

あぁ、
マイクセッティングとゲインがハマった時の気持ちよさをもう一度…

はじめまして。

ここまで面白く読ませていただきました。

Re: タイトルなし

えびかつさんコメントありがとうございます!
初めてのブログではじめてのコメントでうれしかったです!
不定期にはなりますが音声さんの真実楽しみにしててください。
まずは音声さんの基本的なことから書いていきますが
後々タレントがらみのお話を書いてゆきますよー

初めまして。えびかつです。
ご訪問ありがとうございました。

>んないろんな体験を書き綴ってTVの舞台裏、音声のお仕事、苦悩を知っていただけたらと思います。

とても興味深いです。期待しています。
スタッフ視点からのTVはどういうものなのか、知りたいと思いました。

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Author:現役音声さん
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現役音声さんは毎日マイクにノイズが入ってストレスな毎日を送っています。もう音声さんを卒業しようと思っています。そしたらこのブログの題名を『退役音声さんの真実』に変える予定です。現在退役音声さんでございます。ブログ名はこのままでいきます。。

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