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音声さんと密着救急番組

救急24時なる番組を知っているだろうか?
普通に事故現場や心肺停止した患者を横からカメラで撮影しているアレである。
筆者も数回このネタでお仕事をしたことがあるが、はっきり言ってこれも辛い。
何が辛いって、心肺停止した人を必死で救命治療している隊員に密着したりするのだが
現場はロケクルーと救急隊員と患者だけではない。
患者の家族というのがそばにいる場合がほとんどである。
救急車を呼ぶのが家族だからだ。
救急病院に患者が運ばれてくると制作のディレクターが一番嫌な交渉をしなければならない
その家族に撮影していいか否かを今まさに命を失わんばかりの土壇場で聞くのである
向こうは一般的に取り乱している状態ゆえ怒り狂うわけである。
いや、普通怒るだろう。自分の家族が今にも死にそうなときに
『撮影していいですか?』
って聞かれたら自分でも普通に怒ると思うんだな。でも番組を作る以上、
勝手に撮影して勝手に放送するわけにはいかない。
怒られるとわかっていても確認しなければならないのである。
それをイヤイヤ確認しに行くディレクターが目の前で張り手を食らう場面を何度も見ている。
『すみません救急24時という番組を作ってまして、、、、』っと雛形的なセリフを
救急車が運ばれてくる度に家族に言うわけだ。

『お前等はクズだ』

と怒鳴られる時だってある。
しかし救急隊員が必死で心臓マッサージを行なうシーンは見せ場なので
撮影していないようでカメラマンは物陰から回していたりする場合もある
遠くから望遠で撮ったりする場合もある
救急隊員と医者には隠しマイクを付けているわけで
そのやり取りを撮ったりもする。
いつも思うことがある、自分が救急車で運ばれてきて ふと横を見ると
カメラのレンズがこちらに向いているわけだ。
それがお茶の間で放送されるわけである。
まったくアコギな仕事だなあと思うわけである。

そんな修羅場をくぐって撮ったやつが家族団らんでメシを食う時間帯に放送されるわけだ。
つくづく思うのは
TVは見るだけがいい。お茶飲みながら見てるだけでいいんだもの。
で、怖い場面見て自分はああなりたくないなーって思うわけだな。
そう思ってもらう番組を作るのは本当に辛いわけである。

次回は救急レスキュー隊員密着です

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ジャンル : 就職・お仕事

tag : 密着救急24時事故自殺レスキュー隊警察病院

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