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忘れられないMAスタジオ時代(2)

さて、前回からだいぶ時間がたちましたが続きを書くことにしましょう。
前回のパート1を読んでない方は是非読んでから戻ってきてくださいね。

そんなこんなで厳しいと言いますかとても意地悪な会社に私を含める5人が入ったわけですが、
ここからが小競り合いの始まりな訳です。何を争うかと言いますと思い出すだけでも過去を恥じてしまうのですが掃除の奪い合いになるんです。4階建ての会社といえどワンフロアーが広い会社ではなかったので朝一番に新人が5人来て狭い会社内の掃除から始まるわけですから掃除の奪い合いになるんです。皆が片手に雑巾持って走り回るのわけです。
で、動きが遅いと自分が掃除しようと思っていた場所が既に掃除されてたりするんです。
仕方なしにトイレを掃除しようとすると『さっき僕がやったばかりですよ?』っと言われるんです。
やることがなくボ~っとしていると直ぐに先輩の視線を感じます。目が合うまで見てきますから
そんなこんなでやることがないと睨まれるのでエアコンフィルターを取り外して水洗いしたり
たいして汚れてもいないレザー製のソファやPCの液晶画面を洗剤で拭いたりします。毎朝です。
毎日ダスキンにお願いしているみたいに会社内は綺麗でした。
そりゃ5人で掃除を取り合いするわけですから社内はピカピカです。
先輩は出社してくると直ぐに目の前にユニマットのコーヒーが用意されます。砂糖ミルクがいるか要らないかも言わなくても好みの状態で新人が持ってくるわけです。先輩にコーヒーを持って行くと既に他の新人が用意していて
『俺は2杯も飲めね~よ馬鹿!』って言われる羽目になります。

入社(試用期間ですが)してから3日目で
『自分の想像していた仕事と違うので辞めます』っと早くも1人が脱落しました。
先輩は何時ものことなので誰も止めません。他の新人はどうかというと喜びます。
やったライバルが減った。そして翌日の掃除の取り合いが少しだけ和らぎます。
それから数日でまた1人去って行きます。新人は喜びます。翌日の掃除がまた楽になります。
ちょっと私語をしながら掃除をする余裕が出ます。機材を触る順番も待たなくて良くなります。
残り3人となった時期に徐々に小さなお仕事を先輩から頼まれるようになります。プリント作業です。
今度のCMで代理店に聞かせる為にチーフエンジニアが選曲した音楽をテープに5曲ダビングする仕事です。
簡単だと思うでしょ?ところがこれが以外と難しいんです。
チーフの選曲した曲はロックありクラシックありダンス系ありでジャンルがバラバラです。
で、プロの現場に簡単ダビング機能が付いているコンポやラジカセはありません。
自分でレベルを取って音量を均等に入れなければなりません。
曲間は5秒、その5秒の中に『M1です、M2です』とクレジットを入れなければなりません。
1曲が長いのでそれぞれ30~60秒でフェードアウトします。
この誰かの考えた作業順を触り慣れないミキサーで見慣れないVUメーターを見てダビングします。
レベルがバラバラだの曲間が短いだのここでもボロかすに言われます。しかし仕事内容でボロかすに言われるのは全く持って問題ありませんでしたがこの作業をしている最中に制作の人間が決まって邪魔をしてきます。
『完パケ素材を○○社に14時までに持って行ってくれ』
おいおいそれは録音部の仕事じゃなくて制作の仕事だろうに、、、でも先輩の言うことは絶対なのでダビングは後回しで自転車で納品先に行って戻ってくると録音部の先輩が腕を組んで怒り狂っているという事がしばしばありました。
何が辛いかって制作にも凄く嫌な奴がいて忙しいときに限って『たばこ買ってこい、ベビースターを買ってこい』
酷いのは未だに忘れない『俺の携帯の機種変をしてこい』ってのがありました。
その携帯屋がひどく遠くて自転車で30分かかるところにあったわけだ。で結局本人じゃないと手続きできない(当たりまえだ!)だそうですと息を切らして会社に戻ってくると
『じゃあいいわ、この壊れた携帯その携帯屋に渡しといてくれ』とまた壊れた携帯を渡される。
また行けというのか?『うわ~』という表情を見せると『なんだ文句あるのか?他の新人に任せるぞ?』
『いえ、行ってきます!』(無理な笑顔で壊れた携帯を手に片道30分の携帯屋に向かう)
こんな事が日常のようにあったわけだ。今日は仕事がスタジオに入っていないから機材をいじるチャンスがあるぞ!って時に必ず制作の人間がそれを邪魔するかのように入ってくるわけだ。
年下でも普通に乱暴なタメ口で用事の殆どが私事ばかり。
年下にベビースター買ってこいって言われるわけですから。(芸人さんの世界じゃないんだから)
他の新人2人は会社内でも一番年下だから何を言われてもプライドもへったくれもないわけで転職組の私なんかよりもよっぽど使い走りに向いているのだろう。

『あいつは感じが悪い』 すぐそんな噂が他を伝って私の耳に入る。

何てイヤな職場なんだろう、、、関西で一番厳しい会社も何も仕事以前に人間の問題だろうに。。
そうまでしてここにいる価値がある会社なのだろうか?そんな疑問を抱きながら時間が過ぎていった。

試用期間を過ぎた頃、新人は相変わらず3人残っていた。
これは会社からすると大変誤算だったらしく1人も残らないだろうと思われていたのが3人も残っていたわけで
会社からすると3人雇う正社員枠がないわけである(本当に酷い会社だと思う)
せいぜい2人までしか雇えないという状況で私が社長に呼ばれる

『制作の人間からはお前は非常に使いにくい存在らしいからお前はこれからも様子見ということで試用期間を延長とする。それでも自分の好きなことをしてお金が貰えることに感謝しろ』と言われた

で、私よりも3ヶ月後に入ってきた年下の新卒者2人が先に正社員となったわけである。
これほど人生における侮辱的なことはなかった。年上の私が研修生というバッジを相変わらず胸に付けてコーヒーを入れ続けるわけだ。正社員になった残りの2人はもうバッジをしていない。コーヒーを入れたりする必要もない。
そして平日に機材を触ることが許されたその2人は徐々に周りから色々な仕事を任され日々スキルを上げている。


ボーナスの時期がやってきた。研修生である自分だけがボーナスなしで安月給で相変わらずコーヒーを入れ続けていた。
余計なことを言うと難癖付けられるので自然と口数が減っていった。すると『あいつはろくに会話も出来ない、口の利き方がなっていないからこの仕事には向いていない』って話が耳に入ってくる。完全に辞めさせようと思っているな?っと感じた私はそれから約二ヶ月間会社に泊まり込むようになった。機材をいじれるのはもはや誰もいない深夜しかない。私は毎日のように会社に泊まり込み機材の説明書を片手に機材を学んだ。正社員にして貰うためではない、
いい加減我慢だけでなく音響技術を身につけないと、とてもじゃないが時間の無駄で意味が無さすぎる。
ここにある全部の機材の使い方をマスターしてとっとと別のスタジオに行こうと決めたからだ。

さらに次回に続く
あー書いてて当時を思い出して辛くなってきた。。 最終章へ



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自分の若いころ思い出した 職種違うけどね
自分では辛抱してたつもりだったけど、結局楽なほうに流されて今の自分がいるわけで…
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